人工透析を受ける方へ、日常生活や食事、治療の手順など詳しくご説明いたします。おかもと腎クリニック監修【人工透析で明るい生活】

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人工透析について

腎臓の働きと透析の必要性を理解しよう!

透析療法は、適切なタイミングで始めることが大切です。
不安な気持ちから、いたずらに透析を遅らせることがないよう、なぜ透析が必要なのかを理解しておきましょう。

腎臓の働きと透析療法

腎臓の働きと透析療法

腎臓は、そらまめの形をした、握りこぶし大、重さ150グラムほどの小さな臓器です。ちょうどおへその高さで、おなかの奥の背中側にはりついており、背骨をはさんで左右に1つずつ存在します。

その主な働きは、

  • 1.体内でできた老廃物を体外に排泄する。
  • 2.体内の水分と塩分(電解質)を一定に保ち、血液を弱アルカリ性に保つ。
  • 3.赤血球をつくるホルモンを分泌するほかに、血圧やカルシウムの調節ホルモンを制御したり、不要になったインスリンを分解する。

といった働きもあります。

腎臓病を発症すると、こうした腎臓の働きが次第に低下して、体内の老廃物や、余分な水分を排泄できなくなり、体に尿毒素がたまって、いろいろな症状が現れてきます。そこで、腎臓の働きを補うために、透析療法が必要になるのです。
適切な時期に透析を始めることで、体の負担も軽くなり、食事もしっかりとれて体調も良くなってきます。また透析開始後は、それまでの厳しい食事療法や水分制限が緩やかになります。

自分に合った透析方法を選びましょう!

透析療法には、大きく分けて2つの方法があります。
主治医と相談しながら、自分の体調やライフスタイルに適した方法を選ぶことができます。

1.血液透析療法

血液を体の外に引き出して循環させ、人工腎臓(血液透析器)を通過する間に、血液中の老廃物や過剰な水分を取り除きます。

1.血液透析療法

CHECK POINT

  • ・週に2〜3回の通院が必要。
  • ・1回の透析には4〜5時間かかる。
  • ・家族の協力を得て家庭で血液透析を行うこともできる。
  • ・血液を血液透析器に送るため、うでに動脈と静脈をつないだシャントを作る手術が必要。

2.腹膜透析療法

おなかの中に腹膜透析液を入れて、腹膜を利用して老廃物や過剰な水分を取り除きます。老廃物などが入った透析液は1日に4〜5回、自分で、あるいは家族の助けを借りて交換します。

2.腹膜透析療法

CHECK POINT

  • ・透析液の交換は自宅でも、学校や職場でも可能。
  • ・通院の回数が少なくてすむ。
  • ・透析液の交換は、1回に約30分かかる。
  • ・腹膜透析液を出し入れするための管(カテーテル)を腹部に植え込む手術が必要。

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