自分の生活は自分でしっかり管理しましょう!
血液透析を安全に続けていただくためには、自己管理が何よりも大切になります。病院まかせではなく、日常生活で自分をコントロールすることができてはじめて、自分らしい透析生活が築いていけるのです。
尿量が少ないあるいは全くない透析患者さんでは、摂取する水分量に十分注意する必要があります。水分を取りすぎると心臓への負担が増えます。透析終了時の目標体重を「ドライウエイト」と呼びますが、ドライウエイトは体内に過剰水分がないときの体重で、血圧や胸のレントゲンを参考にしながら医師が決めます。患者さんの栄養状態や血圧などに応じて、定期的に見直します。
1.透析前
どれだけ水分が増えたかを確認し、透析で取り除く水分量を決める。
2.透析後
透析で取り除かれた水分量がわかる。
3.自宅で
毎日の飲水量を記録しながら水分管理をする。
透析を続けていくうえで大切なシャントを長持ちさせるために、つまったり、感染したりすることがないよう注意しましょう。
■感染しないよう常に清潔を保つ
シャントをつくった部分に耳を当てて音を聞いたり、血管に沿って指を当てて血液の流れる振動を確認するようにします。シャント音に変化があった場合にはすぐに主治医や透析スタッフに伝えてください。 |
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■シャント側の腕に負担をかけない
透析に体が慣れてきたら、できるだけ体を動かすよう心がけましょう。適度な運動は、体力・筋力を維持し、いきいきと生活するためにとても大切です。血圧の安定、便通の改善、ストレス解消、骨折や生活習慣病の予防にも効果があります。散歩やラジオ体操など、手軽な運動を毎日の生活に取り入れたいものですが、運動を始める前には、必ず医師に相談しましょう。翌日に疲れを残さないよう、十分な睡眠をとることも大切です。